
免許証を取ると言っているよ」と言われました。驚いて心配もしましたが、「友だちからも進められ、やろうと思ったことだから」と黙っていました。
やがて私に話してくれ、頑張るようにと私も励まし自動車学校に通い始めました。親切な先生に教えられ思ったより早く実技、学科も受かりました。
免許証を見せられたときは、本当に夢を見ているような思いでした。この子が自動車の運転ができると思ったら涙がこぼれました。私も一緒に乗せてもらったときは、「大丈夫がなあ」と心配したが、とても慎重に運転していました。「ああ、よかったなあ」と安心と嬉しさで胸がいっぱいになりました。いまでは当然のように買物などに乗せてもらい重宝しております。
昭和五十六年に学校の後輩の娘さんと結婚、男の子二人に恵まれました。二人とも障害はなく、中学一年生と小学四年生になりました。この孫たちも両親の可となって元気に頑張ってくれることを信じております。
私も主人とともに、元気に長生きをしてみんなと仲よく暮らしていきたいと思っております。
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